俺のクールジャパンでお応えするぜ!!

先日、Barns Courtneyのツアーグッズのデザインに参加させて頂いた。この仕事は本当に印象的で、高いモチベーションをもって取り組んだので、色々と感じたことや嬉しかったことを書こうと思います。

 

◾️Barns Courtney

申し訳ないことに今回の依頼をグッズ会社経由で頂くまで彼のことは知らなかったのですが、もう完全にファンになってしまいました!どこかでライブを見る機会に恵まれたい……!

音楽のジャンルとしてはメタルとは違ったものですが、非常に好きなタイプの音楽で、にわかではありますが、ご存知ない方にはお勧めしたいです。オルタナとかブルースロックみたいな感じ。

 

ツアーのタイトルにもなってる曲はMVも含めて私の好きなやつ……と思った……

 

◾️20世紀後半のアニメ

年齢がバレるからあまり明言したくないけど、世紀末のアニメ(ゲーム)から私は多大な影響を受けているので、「クラシックな日本のアニメのポスターのような絵を描いてほしい」という依頼内容に心が躍った。

多分私が日本に住んでる日本人だからと選んでくれたんかなーとグッズ会社の担当ディレクターにも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ちなみに具体的に何度も挙がっていたのは「カウボーイビバップ」だったんですが、このセンスもほんとにアニメすきなんだな、って感じで良い……

他には「ラピュタ」とか「バーバレラ」、「キルビル」なども上がってて、特に「バーバレラ」(映画版)のアート面が私も結構好きなので嬉しかった。

 

◾️設定資料集

今回非常に描きやすかったのは単に好きな分野、得意分野だからというのに加え、おそらくBarns本人がまとめたであろう、新譜とツアーに関してのコンセプトやストーリー、参考画像がまとめられた設定資料集を頂いたことも大きい。

SF小説や映画のプロットといえる、架空の物語の設定やキャラクター設定など、英語が堪能ではない私でも楽しく読んだ。

そして、「うおーわかる!こういうのカッコいいよなー」っていう共感できるオタク感覚みたいなのを勝手に感じて嬉しかった。

ポスターのイラストに登場しているキャラや手に持ってる銃のデザインも設定資料集にちゃんと情報があったので書き起こしやすかった……というかそこまで具体的に考えてるのか!と感銘を受けましたね。

 

◾️日本アニメへの愛だけではなく

Barns氏はきっとファッションや映画やその他のアート(当然音楽)も幅広いジャンルに造詣が深そうなのが感じ取れて、「うおーこの人が気にいるもの描きたい!」というモチベが募りました。

 

音楽やMVからも好きなものを消化して独自の一貫性のある世界観が感じ取れてカッコいいです。

私はこの方の声がかなり好きで、曲調や世界観にめちゃくちゃマッチしてると思うところも個人的に推したいポイントです!

 

◾️クールジャパン

……っていう言葉は「何がクールか分かってない人たち」が生み出した言葉のようなイメージがあるので、あまり好きじゃないけど今回は「私の」クールジャパンを全力でお届けしようと思いました。

 

いや、「日本を代表してー」とかそういう愛国心的な話ではなくて、自分がかつて見て、体験して、憧れたものを作り出す側になるぞ、という矜持を持って取り組みたかったというか。

 

きっとAIに90年代のアニメの要素を入れたデザインを作らせたら、それらしいものをすぐに作れるかもしれないけど、私には実際に感情でそれを受け止めて、共にそれに触れた人たちと意見を交わした「経験」があるから、なにがクールなのか知ってるからもっと良いものが描けるぞ、という気持ちで頑張りました。

 

◾️毎週が試練

しかしながら正直大変ではあった!

というのも、結構バージョン違いをいくつか作ったりして、毎週どんなフィードバックがくるかわからずハラハラしてました。

これは在宅勤務で終業後すぐこの作業に切り替えられたり、休み時間に修正案を考えたりと時間が取れたこともあるので、今後これくらいやりたい仕事で時間が取れない状態になったらどうしよう、とか特に予定もないのに不安になったりもしました笑

無事採用になって本当に良かった!!!

 

◾️少しずつだけど

今回もまたGhostのグッズでお世話になってるグッズ会社経由のお仕事だったんですが、毎回突然来るので焦るけど、これまで想像もしてなかった経験ができて嬉しい限りです。

私は今の所メインの仕事が別にあるのでフリーとして受ける時は数は多くなくても、こういった「私の仕事だぜ!」と思える仕事と今後も出会えたら良いなと思いました!

Barnsのファンにも喜んでもらえたら幸いだなー!