昔書いた映画の感想(第七の封印)

アマプラでのベルイマンの映画の配信が残りわずかの期間とのことで、特に好きな映画について書きたいなあと思っていたら10年近く前に書いた感想文を発見したので拙いながら映画の紹介もかねて載せてみます。

 

書いた経緯も内容もほとんど覚えていない自分の文章って、「わかるわ〜マジでこの人と気が合いそう……って書いたのオレオレーー!⭐︎」みたいな気持ちになって我ながら面白い。

 

続きを読む

Ghost見に行きたいけどしんどい

 

推しバンドGhostの新しいツアーの情報がでて、行きたいという気持ちは確かにあるんだけど、チケットの値段が高くなって円安の影響もあり前ほど気軽に行けないなと正直思う。

一昨年の旅行では思い出に残るいい体験ができたから行って後悔はなさそうだけど……

そして、どうやら今回のツアーは携帯電話使用禁止(もしかしたら入り口で取り上げられる?)という情報もあり、もちろんこれはトビアスのライブに対する考え方として理解できるし尊重すべきだなと思ってるんだけど、ある種絵の資料集めの部分もある旅行になってきていたので少し複雑である。それと海外旅行で手元に携帯がない状況になるとしたら単純に怖い。

(今ある情報からは禁止なだけで携帯を預けないといけないわけではないみたい?)

 

今日はGhostにまつわる個人的な葛藤の話を気持ちの整理のために書きます。

マジでただのお気持ちなので楽しくないと思いますがお暇な方はお付き合いください……

 

 

◼️一番詳しい日本人でいないとみたいに思ってた。

これはまた蒸し返すの?と我ながら思うが、Ghostがメンバー間での訴訟中の時期、日本の音楽誌に憶測に基づいた批判的な記事が載ったことがあった。(公式グッズの絵を描く前のことだ)

ライブを見たことがない人、訴訟に関してはもちろん調べていない人によるトビアスの人格批判にも及ぶコメントがあって、ファンとして好きなバンドの特集のある号、しかも日本語の本であまり取り上げられないバンドの記事ということで初めて買った本だったのもありショックだった。

その時に率直なレビュー(わかる限りでの情報訂正)をブログに書いてツイートしたら、そこの編集長に凸されて揉めた、という事件があった。

 

まあその揉め事は終わったことで、掘り返してその本や編集長を攻撃する意図はこの記事にはないんだけど、その時に音楽ライターでさえあんま調べず記事にしちゃうんだな、と思って日本語のWikipediaを編集したり、実際ライブに行った感想を発信していこうと思ってから、ちょっと時間が経つにつれて強迫観念に近くなってきてしまった。

日本で一番Ghostに詳しい"イラストレーター"です、とか書いた名刺まで作ってた。痛。

 

◼️機能しないゲストリスト

なんて贅沢な話だ、と我ながら思うんだけど……

グッズの絵に採用されるようになってから、2019年あたりのライブでミーグリがあった時、コピア枢機卿に扮したトビアスが、「グッズ会社に言っておいて。君はチケット代払わなくていいよ」と言われた。(コピアの喋り方のまま……)

以前からバンドにゲストリストなるものがあるのは知ってて、自分がそれに入れてもらえるのか、と胸が躍った。

 

が、グッズ会社はゲストリストにいれたよ、と言ってたのに入れないというのが常なのである。

実はアメリカ人がそばにいる場合、彼らの押しの強さで交渉してもらい、結構強行突破的にに入ったことがあったりする……

で、連絡の行き違いなのかミスなのか、よくわからんのだけど、リストに名前入ってないんでは?と思ってゲストリストに入れてもらわずにライブ行って、フレンドリーなグッズ売り場担当のジェイソンに会った時、「君も来てたの!?ゲストリストに名前なかったから驚いたー!」と言われて、「あれ、ゲストリストやっぱ存在するんかよ謎」となった。

 

ただしアメリカ人の助けによって通常のチケットでVIP扱いの入場ができたことがあって、実際に恩恵は受けていた。去年はGhostをほぼ描いていないから難しいだろうし、推しの強い人がいないと無理かなと思うので今回は行くとしても頼まないで行くと思う。

 

◼️旅行のストレスとチケット価格

これまでライブの日の早朝から並んで最前列を確保するトイレ心配な1日を過ごしていて、最前を取れるかどうか(20万以上かけてそこまで行ってよく見えないなんてつらいという限定感)という緊張感でストレスがやばかった。正直。それほどにライブを見ることに掛けていたのだ。

実際最前列で見るライブは背の低い私だからかかなり体験として特別だった。

 

今回の場合どうやらVIPチケットを買った人だけ最前のスペースに行けるぽいので、お金を払えば早くから並ぶ必要もないのかもしれない。

ただVIPの値段が今出ている情報だと10万近くなっていて、旅費と10万で得られる多少緩和されるストレスというのが……なんというか今現在の心境ではあんまり妥当に思えないところが正直ある。

 

◼️イラストに関しても

以前、Ghostファンのフォロワーがすごく増えたけど、その人達はGhostのファンであって私の一次創作にはあまり興味がない率が高い、という話をブログに書いた。

https://yumeminohanashi.hatenablog.com/entry/2023/05/28/144102

(率が高いだけで毎回私の落書きにも反応してくれる人がいる。今はそういう人たちにモチベもらいまくってる!ありがとうございます)

めちゃくちゃフォロワーがいても仕事が増えることもなくて一次創作の絵でもGhostの絵を期待するコメントがついたりする。

いや、フォロワーを増やすことで仕事に繋げることを目的に始めたわけじゃないし、純粋なファン活動は公式にもなって良いことも多いし、感謝しているんだけど、この記事の冒頭にも書いてきたように「Ghostの人」を演じてる感じのする瞬間、強迫観念みたいな瞬間を認めざるを得なくなってきた。

自然に構図が思い浮かんで、推しに見てもらいたいだけで描いていた感覚が正直2018年頃に比べて同じかと言われるとはっきり頷けないところがある。

ボツも含めてかなりの量描いたからさ、新しいデザインが発表されたらまた二次創作意欲がわくかもしれない。

 

◼️旅行のついで、か行かないという選択もあるかもしれない。

今寒くなってきてちょっと精神的にネガティヴになりがちなので、チケットを買うとか旅行を計画するのは一旦待とうかなと思ってる。

一番安いチケットを買って、遠くからでも見て、後は行ってみたい国を観光するという目的でもいいかもしれない。

とにかく、行かなくて後悔する可能性はあるんだけど、なんか情熱がもっと盛り上がるかどうか自分の気持ちに確信が持てるまで思い詰めずに待とうと思います。

 

======

 

そんな感じでちょっと不安がきてしまったので書き出して気持ちを整理してみました。

ライブをたくさん見に行ったから、ファンアートたくさん描いたから、詳しいからその人が特別なファンであるわけじゃないよなとも思うしそれを忘れないようにしないとな。まあもちろんお金払ってライブ行ったりグッズ買うことでバンドが活動続けられるのも事実なんだけどさ。比べたり義務感感じるのもしんどいよね。

 

Ghostが私のイラストレーター履歴の中で一番大きくて、ぶっちゃけそれ以外はほぼ無いようなものなので……

他のことも頑張りたいなという気持ちがね、やっぱ今は強い。

 

今オリジナルを描いてて、やっぱ二次創作に比べてデザインに当然悩んだりしっくりこないことが多くて苦戦してるけど、これは成長のために繰り返すことで改善されると信じてもう少し続けます。

 

あんままとまってないけど!読んでくれた方ありがとう!!

HIMADEATH

暇です。先月から割と精神を病むくらいには暇。

忙しすぎるのも精神衛生にとってヤバいけど暇すぎるのも同じくらいにヤバいと思う今日この頃なのですが、暇な場合は自分も周りもヤバさに気づきにくいような気がして、さらに私の個人的な事情もあって関係者に愚痴れないこともあり、今日はもう正気保つのが難しくなってきた。

季節的なもの(急な気温低下とか)も影響してると思うが、手汗出てきたりみぞおちが苦しかったりと身体的にもなんかサインが出てる。トイレ近いし。

 

大袈裟と言われそうだけど、こういうちょっとした要素を騙し騙し出社して結果周りにも迷惑を掛けて自分もかなり辛い状況になった経験があるので、早めに手を打たないとという気持ちがこの数年強い。

 

というわけで今日は昼食べたら帰る!!

明日も休む!!もうね、無理!!

仕事を探す作業(会社の利益になると説明できないとダメそう)は寝不足な今無理。

 

そう、寝不足にもなりがちなんだよな。

まあこれは私の自制心のなさによるところが大きいんだけど、何も成してなくて1日過ごして帰ってくると家でなんとか有意義な事をしようとして気づいたら真夜中、という行動になってしまうことに少なからず影響はあると思う。

 

幸か不幸か、ホワイトな企業のため有休は年々増えて割とたっぷり残っている状況です……でも限度あるし、この使い方、凄く罪悪感とか情けなさが強いし良くない。

有休申請理由「作業がないので休みます」とか書いてるからね。そんなんでOKなのは良いのか悪いのか。(良い方だとは思う)

 

それにしても「窓際社員」って言葉今もあるのかわからないが、自他共に窓際と認められながら窓際に出勤し続けるのメンタル強者すぎると思う。

やはり他人の評価を気にしないやつ、なんとかなる精神の強い人が一番幸せだと思う。

まあ席の位置が窓際なのは非常に助かるが……

 

今日決定的だったのは他のチームの人の作業状況まとめた資料見たりしてこの情報全く知らんかったなとかこの企画の作業一個もこっちに来なかったなとか、自分だけなんも成してないのではという認識を補強する情報見ちゃったのも大きい。全体を把握するのは大切かもしれんけどそれ見ても私の状況変わらないので凹むだけだった……

 

とりあえずメンタル落ち着かせて来週は(もし仕事なかったら)働いているように見せる方法考えなきゃ(色々この発想もヤバいのはわかってる)

暇すぎて鬱になる件はちゃんと上司に何処かで話した方がいいし話すとは思うがあんまり詳細にかけない事情もあって改善しない気もする。

 

あと自分から他の人に作業ありますか、と聞くのも結局相手が作業をこちらに振るための説明やらパソコンの環境構築やらの余分な作業発生するのであまり歓迎されなかった経験から聞きたくないとかもある。

 

働いているふり、やる気があるふり、頑張ってるふり、みたいなことを意識してる時点で色々健全じゃないよなー

 

会社に固執せずに、休みにした時間に人生として満足度の高いことするのを意識しようと思う。なんも解決してない愚痴ですいません。愚痴る相手がそんなに居なくて溜め込むと病みが加速するので書きました。

 

一次創作語り【ヴァルテン】【ラクア】

18の時に描いてた未完の漫画のキャラをリメイクする趣味企画シリーズ。今回も自分が考えたキャラの設定を語って行こうと思います。

 

◼️ヴァルテン・ヴァルター


アサガル帝国の時期元首候補だが、奇病を発症してから堕落した生活を送るようになり、後継ぎは弟になるのではと噂されている。少女とも少年ともつかない「レグノア人」のラクアを寵愛し、ラクアが傍にいる限り彼は痛みを感じることがない。

 

ヴァルテンが奇病「黒色症候群」と呼ばれる症状を訴え出したのは先の「黒の防衛戦争」での負傷の後だった。

支配者の純粋な血統を持つ彼が戦地に赴くことに帝国上層部は難色を示し、前線に行くはずはないことになっていたのだが、彼は皇帝との取り決めに背き、黒色異形者から彼は逃げ遅れた民間人を勇敢にも身を挺してかばい傷を負った。

しかし発症後の彼の生活にはかつての勇敢な皇太子の姿はなく、痛み止めや酒に依存する日々となってしまった。

 

・黒色症候群

黒色異端者によって負傷させられたものに現れる症状。傷を中心とした痛み、長期にわたる抑鬱状態、悪夢など。

原因が異形者であることは高いが治療法は確立されていない。基本的に既存の薬品で症状を和らげるという対処が行われている。

 

◼️ラク

性別を持たない神秘の種族レグノアの生き残り。彼らは湖にある大樹から生まれるが、度重なる侵略によりその地を奪われてしまった。安住の地を求めたラクアはアサガル帝国の次期皇帝ヴァルテンの元に辿り着き庇護と寵愛を受ける。

 

天真爛漫な性格で人懐っこいが、希少で華奢なレグノアは悪意あるものたちに狙われやすいため、実は警戒心が強い。そして他者の細かな情緒に敏感である。

ヴァルテンは表情が乏しく考えの読めない人物だが、ラクアは彼が自分に対して非常に友好的であることがわかっているためいつも笑顔で接する。

しかし、人間たちの恋情や劣情、結婚など、特に王族のしがらみに関してはあまり理解していない。

 

・ヴァルテンとラクアの出会い

ヴァルテンはその日、黒色症候群の定期検診で護衛を連れて病院へ行った帰りだった。

彼は首都ゼクトの警備兵たちが一人の不法滞在者を捕らえているのに気がつく。

「待って下さい、私はレグノアの難民です!パスポートもあります」

少女のような若い声が必死に抵抗する様子にヴァルテンは興味を示す。そして、人混みを掻き分けその騒ぎの震源地に美しい少女……とも少年とも判断しかねる人物がいるのを確認した。ヴァルテンにはラクアが輝いて見え、その瞬間に自分の体にまとわりついていた黒色症候群の症状が消えていくのを実感した。

「待ってくれ、その者の話をちゃんと聞いたのか?」

ヴァルテンはラクアを丁重に扱うように促したが、帝国幹部達は懐疑的だった。レグノアは国際的に保護される対象として数カ国による協定が結ばれていたが、その一方で身分を偽るものも珍しくないため、ラクアは自ら身体検査を申し出て証明しなくてはならなかった。

 

・宮殿での暮らし

配下達の無礼、希少種属の保護、あらゆる口実をつけてヴァルテンはラクアの身元を宮殿に引き取ると主張する。それはほとんど一目惚れと言えた。

皇帝も弟も病によってより一層気力を失っていたヴァルテンの変化に戸惑いつつ、熱意に押されて承認された。

ヴァルテンは自室のすぐ隣室をラクアの寝室とし、彼の症状が辛い夜はすぐにラクアを呼んだ。

ラクアがヴァルテンの手を握る時、不思議と痛みや悪夢などの症状が消えるのだった。

しかし、ヴァルテンはラクアを決して同衾させることはなかった。

使用人たちは二人の関係を愛人関係のようなものと認識していたが、実際にはそれとは少し違っていた。 

 

・ヴァルテンの悪夢

黒色症候群の症状として顕著なのは悪夢だった。罹患者は皆似たような夢を見る。それはヴァルテンも例外ではなかった。

白い空間に佇む巨大な建造物。その中に入るとたくさんの本棚が並んでいる。どうやら図書館のようだ。そして有史以前の古代生物の巨大な骨格標本が生きているかのように館内を闊歩している。これだけなら悪夢というには静かだったが、しばらくその図書館を探索すると、広間にたどり着く。そこには一つのソファが置かれ、その目前には積み上げられた複数のモニターがあった。

そこに映し出される映像はどれも残虐でグロテスクなもので、無数の悲鳴が飛び交っている。そしてソファの上には死体があった。筆舌に尽くし難いほどに損壊された女の死体。唯一と言っていい右目がわずかに瞬きした瞬間、後ろから声がする。

 

「リタ、もう、痛くないから。じゃあね」

 

そこで夢は終わる。

 

・レグノアの湖

レグノアは性別を持たず交配による繁殖をしない。彼らはレグノアの湖の中に鎮座する巨木から生まれ、その赤子は近隣に住むレグノアや保護団体によって育てられることで存続していた。しかし、近隣で採取される資源や、レグノアたちが持つ、ラクアがヴァルテンの痛みを癒したような特殊な力に目をつけた他人種たちからの侵略にあい、彼らは故郷を追われた。

ヴァルテンはその話をラクアから聞いてからというもの、その地をレグノアの手に取り戻させ、自分は帝国のしがらみを捨ててラクアとともにレグノアの子孫を育てる未来を思い描くようになる。

たとえそれが新たな戦火の火種になろうとも。

 

=======

 

また長くなってしまった。読んでくれる人がいるのか?と思いつつ自分のための覚書も兼ねてるのでとりあえず思いついたらブログに書いていこうと思います。(辻褄合わなくなったら加筆修正します)

 

キャラを考えた当時、ヴァルテンは皇太子じゃなく皇帝で領土を拡大したい好戦的な性格でした。もう少し厚みを出したくて色々変えました。

ラクアも性別のない種族という部分は同じですが、あまり重要な設定はなかったんですが、ヴァルテンとの組み合わせとかレグノアの設定を付け加えてシリアスさを追加しました。

 

特にラクアは可愛い女の子と見せかけて女の子ではない(BLにしたいわけでもないから男の子でもない)というところが当時自分にとって重要で、それ以外の設定を考えてなかったので新しく考えるのは楽しかった。

 

【ふたりの日常漫画】



 

 

 

 

 

一次創作語り【預言者・青い鳥】【オカヅキ】

18の時に描いてた未完の漫画のキャラをリメイクする趣味企画シリーズ。今回も自分が考えたキャラの設定を語って行こうと思います。

 

預言者・青い鳥

f:id:yumeminohanashi:20240903140650j:image

指名手配犯「ニーネ・ヴァレンタイン」を世界の果てに導くとうそぶく謎の男。端正な顔立ちをしているがその肌は不気味なほど青白く、神出鬼没で実在感がない。

 

彼の正体を知る人間はこの世界には居ない。

彼を知るもの、それは「世界の果て」で永遠の刻を過ごす人ならざる男、そして彼と共に終わらぬ絶望を征く「記憶者」たちである。

 

・世界の果て

そんなものがあるのかどうか、多くの人間は考えたことはなかっただろう。

世界は球体なので、実際に海や荒野に果てはなく、この「世界の果て」はこの世の常識など通じない異次元に存在する。

静かで生き物の気配はほとんどなく、「大記憶図書館」と呼ばれる巨大な建造物が存在するのみである。

 

■オカヅキ

f:id:yumeminohanashi:20240904131213j:image

裏切りによって彼の計画が失敗したことへの代償として、世界の果てにある「大記憶図書館」で永遠の刻を苦痛と共に生きる「なりぞこないの神」。世界のすべてを見ることができるが、彼はどこへも行けない。

 

「あいつも共犯だったのに、なんで俺だけなんだよ」

 

彼の視覚が青い預言者を捉える時、そこには深い憎しみと悲しみが渦巻く。

青い鳥は裏切り者。そしてオカヅキの旧知の友であった。

彼の計画、二人の間に生じた軋轢の原因について、双方とも明確に語ることはないが、いずれ白日の元に晒されるのかもしれない。

 

・記憶者

世界各地にある「遺物」にして「異物」。

その外観は様々だが、基本的に大きな「遺跡」に見える。そしてそれはしばしばどうやって造られたのかな判然とせず、場違いである。

実はこれらの遺跡の中には大記憶図書館にも繋がる次元の亀裂があり、その狭間に「記憶者」の意識が存在する。彼らもまたオカヅキ同様にその場所に縛られ、永遠に存在し続けている。

そして、彼らにとっても青い鳥は過去の出来事から憎悪の対象である。

かの「黒の防衛戦争(黒色災害)」の時期を堺に、各地の記憶者の周囲でも「異形者」やそれに似た黒いもや、黒い液体による被害が観測されるようになっている。

 

・たまご

青い鳥の傍には大きな卵形の何かがあった。時に地面に転がっていたり、宙に浮いていたり。

青い鳥曰く「世界の果て」と交信するためのデバイスだということだ。

彼はこれを使って「世界の果て」にいるオカヅキの動向を知ることができる。

オカヅキの動向を知ることは今後この世界に起こる出来事について予測を可能にすることである。それが青い鳥が「預言者」を名乗る由縁なのだ。

しかし、 同時に彼の居場所をオカヅキに知らせる行為でもある。

 

・日記帳

青い鳥は「世界の果て」へ行く必要があった。この世界を救うために。

しかし不老不死にして超常的な力を持つ彼であっても、簡単にそこへ辿り着くことはできない。

記憶者たちの負の感情を引き受けることのできる生者の力によってしか、世界の果てへの扉は開かれない。

青い鳥はこの扉を開く役を果たしてくれる人間を探していたが、やはり見つけるのは困難であった。しかし、「たまご」によってもたらされた情報により一人の男が世界の果てに到達したことを知る。彼が開いた扉に便乗するのは間に合わなかったが、青い鳥はその男が書いた日記帳を回収することができた。

 

・日記を拾った男

青い鳥はその日記が旅の助けになると考えたが、未だに肝心な「扉を開く者」が見つからない。

そこで青い鳥はゴミ山にこの日記帳を放置し、「彼」を待つことにする。

「たまご」を使ってオカヅキの思惑と彼の見ている世界中の状態を調べると、どうやら大きなやらかしをして自暴自棄になった若者が近くまで逃亡してきているらしい。

しかも異形者を倒すことのできる呪われた兵器を携えて。

記憶者たちの激しい感情と対峙するためには非常に有効な武器となるだろう。そして、その男の希望を失った精神状態がゴミの山からなんの役にも立たない他人の日記帳を拾い上げる運命について、青い鳥は予知した。

 

======

もしかしたら何かストーリーを小説なり漫画なりで描くかもなので核心部分は敢えて書かずにストーリーの一部の様なものを書いてみました。長い。

青い鳥は当時から吟遊詩人とか占い師みたいな怪しげないで立ちなので顔立ちは美形だけど誰も美形な人として扱ってないというキャラです。

オカヅキのデザインは エキセントリックな悪役(本来内気)というイメージ。太眉。衣装の「×」は「罰」と未知数のエックス。そしてキスの意味がある……(とさっき思いつきました。)

 

前回同様、辻褄合わなくなったら軽率に加筆修正されます。

 

一次創作語り【ニーネ】

最近一次創作熱が再燃して18の時に描いてた未完の漫画のキャラをリメイクしている。

自分の好みは当時からやはり変わってなくて現時点での精神年齢で色々設定を整備しなおしてみようかなと思う。

今の所漫画を描き直すのは無理そうだけど とりあえず飽きるまで気ままに、「私の考えた最高のキャラクターたち」を勝手に語ってみます。

 

◼️ニーネ・ヴァレンタイン

f:id:yumeminohanashi:20240903085154j:image

多大な犠牲を出した「特殊兵器”トネリコ”暴走事件」の犯人。兵器の窃盗および殺人の容疑で指名手配されている。逃亡中に狂った旅人の日記帳を拾った彼はそこに書かれた旅路を辿ることに決める…… 

捻くれ者だが感情表現はわかりやすく揺らぎやすい性格。

 

彼の罪を説明するには「黒の防衛戦争」の話にまで遡らねばならない。

続きを読む