漫画制作日誌 1

なんとなくTwitterで短文を呟くばかりより、ちゃんとまとめて何か書いたり描いたりする習慣をつけたいと思い始めたので、続くかわからないけど始めてみます。(主に絵に関することにしたいけど日常の話もあるかも)

 

漫画制作日誌、なんて題してみたけどそう大したものではなくて、こんな描き方を試してますーとか今日はこういうのを描きましたみたいな緩い内容で行きたいと思います。

 

あ、ちなみに今描いてるのはBL漫画で美少年と殺人おばけと探偵が出てきます。(ファンタジーものかな多分)

 

■最近描いてる漫画の背景の作り方の話

私は遠近感とか複雑な立体物の形をとらえるのが苦手なのでもう最近はあきらめて3Dですべてを作っています。

これまでBlenderを使って線画を抽出する方法でレンダリングをしていたのですが、今回はCLIPSTUDIO(描画ソフト)をEX版にアップグレードしたので限定機能のLT変換を使用しています。

これが……かなり便利。こういった画像の加工系統はPhotshopの方でも十分できると思っていたんですが、これのために2万払ってもいいくらい使いやすくて精度が良かった。やっぱり漫画やイラストを描くことに特化したクリスタはピンポイントにかゆいところに手が届く感じ。

 

■LT変換の話の前に今回の3Dモデルの話

今回はちょっと葛藤がありつつ、作るものが漫画で結構ボリュームがありそうなので、作業量を減らすためには背景は自作3Dモデルで作るのではなく、フリー素材や有料素材を活用することにしました。

 

■素材サイト

3Dの素材は基本的にCGTraderというサイトから入手しています。

他にも類似サイトはあるんですが、このサイトが無料素材も質が高いものが多くて気に入っています。

www.cgtrader.com

 

今回の漫画は特定の実在する場所を舞台にしたものではないのですが、欧米っぽい(ニューヨークぽい街並みなのかも)場所をイメージしているので、割とイメージに合うものを見つけやすかったです。

 

でも今後現代日本を舞台にしたものを描きたいときは使えなそうだなあとか思う。(まあ日本舞台なら自分で写真から背景作れそうだけど)

 

■無料素材を組み合わせて背景を作る。

前述したようにこのサイトは無料素材の質が高いので、何度か購入したことはあるんだけど、今回は無料素材で一部手直し、自分で組み合わせることでなんとかなりそうだった。

 

組み合わせて作った背景セット

そのまま部屋丸ごとのフリー素材もあって驚いたけど、あまりドンピシャでイメージ通りのものを探すのが難しいので複数の素材を組み合わせたり、テクスチャだけ別のところから持ってきたりしながら作成しました。

 

■でも自作する部分は出てきそう。

インドアの素材は見つけられたのですが、街並みの素材が予定される登場頻度に対してコスパが良い素材が見つけられなかったので、自作することにしました。

Blenderの勉強を始めたときにYoutubeチュートリアル動画を見ながら作成した建物のデータが割とテクスチャまで張って見栄えが悪くなかったので改良して使うことにしました。

チュートリアル動画を見て作った建物を改良

※ゴミ箱と街灯の素材のみフリー素材使用。

 

見たチュートリアル動画はこちら。

www.youtube.com

 

まだ画面に映る箇所だけ一種類の建物で何とかしてるんで、漫画の制作を進める中で増やさないと……

 

 

■CLIPSTUDIOのLT変換機能。

クリスタのEX版で非常に感激した機能。

(まだすべての機能は試せてないですが、これと漫画のページ管理のシステム、整列ツールが非常に便利で気に入りました。)


~さらっとメイキング~

背景画像をEeveeというレンダリング方法で書き出したもの

テクスチャがある程度反映されて動作の軽いEeveeでまずレンダリングします。

背景画像をWorkbenchというレンダリング方法で書き出したもの

この色や質感の無い状態の画像は、アウトラインだけ綺麗に抽出するためのものです。

レンダラについては詳しくないんですが、Blenderの「ソリッド」表示の時に表示されるマテリアルの見た目で書き出せて、めちゃ軽い。

これについて知らなかったので同じマテリアルをわざわざ作ってあてがってレンダリングしていたこともあったけど、この方法を使えばマテリアルやテクスチャをいじらず書き出せるので非常に便利。

LT変換後

わーお!こんなきれいに抽出できるんですよ~~

部分的に加筆は必要ですが、PhotoshopやPro版のクリスタの機能ではここまで精度が出せなかったので感動です。

 

キャラの確認用・作画のガイド用画像。

ごっつい裸体男のモデルが急に出てきて「!」という感じですが、一応キャラのサイズ感とか大まかなポーズ確認用に購入した3Dモデルを乗せた画像も書き出します。

とはいえ、このモデルは特に肩の筋肉部分がどうしてもねじれてしまいがちなのとだいぶマッチョなので本当に参考程度にしかしません。

 

完成した一コマ

線画の下に一番初めのEeveeで書き出した画像を置き、陰影とハイライトを追加してキャラを描き入れて完成。

今回一コマ一コマを別の絵のようにとらえて描いていることもあるからか、LT変換と素材の力で作業効率が上がっているはずなのに結局時間が掛かってますね……

 

■完成すんのかなコレ。

実は50ページ越えの漫画になってしまいそうなんですよね。

まあストーリーとネーム(小回りの下書き)はすでに完成しているので、漫画としてのクオリティに関してはあまり自信ないですが、時間を掛けたら完成するかな……

今回はオリジナルの創作物をちゃんと完成させてみよう、という緩い目標のもとやっているので、なんとか完成させたい。

やっぱり質よりも完成させることが自信とか成長につながると思うので。

 

■余談。韓国のウェブトゥーンを見てると

最近主に韓国の作家さんのウェブトゥーンを趣味としても参考としても楽しんでるんですけど、背景はほとんど3Dなんですよね。

韓国のウェブトゥーン用の素材サイトを見るとこの質感みたことあるなーっていう背景3D素材があるんですけど、こういうサイトをプロも使っているんだろうか。

でもいくら種類があると言っても「これあそこの素材では?」とかいうことは起きないのか、とか背景のデザインにこだわりたいときは自作してるのかとか気になる。

www.acon3d.com

でもこのサイトの3D背景素材はほとんどSketchUPというソフトの形式で作られているので、かなりクオリティが高そうなんだけどまだ使ったことはないです。

多分CADのソフトだから建物作るのに適してるんだろうなーでもサブスクがちょっと(出せなくもないけど)高いのと、Blender大好きっ子なのでBlender素材も増えてほしい。

 

■まとめ

そんな感じで試行錯誤しながら漫画を描き始めたよ、という話でした!また緩く描く時に使ってる素材の話とか自分の創作キャラの誰も求めてないけどあたしがただ書きたい話を書こうと思います!